LinuxのLaptop Modeの利用について
バッテリー動作時にHDDの回転数を自動的に上げ下げすることでバッテリー消費を抑えるLaptop Modeが、
Linuxのカーネル2.4.23以降と2.6.6以降には備わっている(Laptop ModeのIntroductionページを参照)。
もし、/proc/sys/vm/laptop_mode が存在すれば、Laptop Mode Toolsをインストールすることで、この
機能を利用できる。
2012年5/3の時点では最新の、laptop-mode-tools_1.60をダウンロードしてFedora 15で使うためにRPM
ファイルをビルドしようとしたところ、specファイルが古く、少しだけ修正が必要だった。簡単なパッチ
laptop-mode-tools_1.60-spec_modify.patchを、Laptop Mode Toolsのメーリングリストに送っておいた。
(追記:作者の一人からの返信によると、修正されたspecファイルになるのはver.1.62からだそうである。)
パッチのようにspecファイルを修正し、元通りtarとgzでまとめて、rpmbuild -tb 〜〜.tar.gzでビルド
し、できたRPMファイルを rpm -ivh 〜〜.rpmでインストールできた。
Laptop Mode Toolsの設定ファイルは/etc/laptop-mode/laptop-mode.confであり、標準ではバッテリー
動作時に、20秒間HDDアクセスがないと回転を抑える設定になっている。この秒数を変えるには、設定
ファイルのLM_AC_HD_IDLE_TIMEOUT_SECONDSとLM_BATT_HD_IDLE_TIMEOUT_SECONDSの値を変える。
なお、AC電源動作時はLaptop Modeが無効になるように、標準ではENABLE_LAPTOP_MODE_ON_AC=0が設定
されている。
Laptop Modeを起動するには、 /etc/init.d/laptop-mode start をroot権限で実行する。また、これを
PC起動時に自動起動するようにsetupなどで設定できる。
なお、配布元のFAQでの注意によると、回転数の上げ下げはデスクトップ用のHDDでは寿命の低下につな
がる。ノートPC用HDDでは問題ないそうである。
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