●Linux上で、Athlon, Duron 向けにパッケージをコンパイルする方法
(Athlon, Duron は、AMD社の米国その他における登録商標です。)

なお、http://athlonlinux.org にはより詳細な情報がかつてありました。
いつの間にかなくなってしまいました。かつてあった他のアセンブリ関連のサイトやpdfファイルも
幾つか引き払われています。残念です。

普通、ソースからインストールするには、

# ./configure
# make
# make install
ですが、 Athlonに最適化するには、次のようにします。

○Athlonで最適化できない安定版のgccを使っている場合、bashでは、

# CFLAGS="-s -O3 -fomit-frame-pointer -Wall -mpentiumpro \
 -march=pentiumpro -malign-functions=4 -funroll-loops \
 -fexpensive-optimizations -malign-double \
 -fschedule-insns2 -mwide-multiply" \
 ./configure
# make
# make install
とします。pentiumproで最適化しても動作することが多いようです。

○最近のgccでは、 -march=athlon 或いは -mcpu=athlon というオプションがあるので、
次のように最適化できます。 -march を指定すると -mcpu も指定したと見なされます。

# CFLAGS="-s -O3 -fomit-frame-pointer -Wall \
 -march=athlon -malign-functions=4 -funroll-loops \
 -fexpensive-optimizations -malign-double \
 -fschedule-insns2 -mwide-multiply" \
 ./configure
# make
# make install
最適化することによって、デコーダやエンコーダ、3Dゲームなどでは体感的にもかなり高速化された
ことが分かります。
ただし、CPUの能力を最大限に引き出すには、アセンブリやインラインアセンブリでCPU固有の命令を
使った関数を作成する必要があります。しかし、機種依存のコードを書くのは数値計算などの特殊な
用途に限られるでしょう。

戻る